号外・・ ロシア・プーチン大統領「北方4島」引き分け??

戦争・勝負に「引き分け」?

日本も・・甘く見られたもんですネ!

昔、武道(柔道)には、勝負に「引き分け」があつた。

どちらにも、勝ち、敗けがつけられない状況をいった。

今は、どのスポーツでも、必ず延長戦で白黒をつけるので、ない。

まして、政治の世界で、ロシアのプーチン大統領が、日本発祥の柔道、黒帯であることを機に、過月、北方四島の帰属をめぐる交渉を、両国「引き分け」にしよう・・と持ちかけられた報道に国民・・少なくとも私・・は驚いた。

そして、引き分け話が、そうした首脳交渉により、いずれは返還されるかも・・と言った淡い期待を抱いたようだ。

この「引き分け」を、マスコミでは「痛み分け」か、昔の「三方一両損」のような、まったく善意でウイン・ウインの関係・交渉を夢見る発表をした。

政府・外務省も、希望的に報道を黙認した。

まず、これは大間違い・・であると思います。

何故なら「引き分け」・・とは、イッタイどんなことなのか・・間抜けにも・・プーチンさんの定義、意見を、誰も質したり、聞いていないからです。

 

プーチンさんのいう「引き分け」・・とは、現在・・がっちり、お互いに、両袖を引き合い、すり足で技をかけあう・・勝負のついていない・・現状を云ったに過ぎない・・のが、現実でしょう。

きっと、彼は、どうせ、お互い、自国の主張を言い合うだけだから、四島の帰属問題は勝負なしの「引き分け」にしよう・・と言ったのです。

だから・・永久に、四島を返還する気がないのに、政府やマスコミは、経済援助のお土産つきで、いずれは返還してもらえる「希望」をもらえるような「引き分け」を、政府(外務省)は幻想している・・のです。

プーチンさんは、柔道の試合をよく知っています。

観客が取り巻く、審判のいない試合場で組手して戦っている以上、双方がヘトヘトになって試合を放棄しない限り、「引き分け」の現状は変わりません。

 

スポーツと違って、国家と国家の国際ルールでは、百年たとうが千年過ぎようが、勝つか・・負けるか・・条件が有利か、不利か・・その二つにひとつしかないだけ。

「引き分け」の平等的、ウィン・ウィンの結果など、あり得ないのです。

(戦っている・・その最中、交渉中の期間だけ「引き分け」の状態です)

 

だから、十二月の首脳会談で、日本の「優勢のポイント」は、まずありえず、期待しない方がよいでしょう。

総理は夢から醒めたように、そう簡単に平和条約を結べないのが、国家間の現実だと言うようになりましたが、この試合・・どうやら交渉の優勢のポイントが、いま、ロシアについているようです。

おそらく、プーチンさんは、日本の経済援助が、まず、両国の為にプラスになると訴求して、現状の「引き分け」に、ロシア優勢をイメージづけることでしょう。

 

政府やマスコミが、その尻馬にのって、「希望」と言う名の成果があったなどと、パンドラの箱を開けたようなことをいわないでほしい。

 

あの広島原爆の翌日(昭和二十年八月七日)・・突然、ソビエト軍は、不可侵条約を反古にして日本に宣戦布告。八月十四日ポツダム宣言を受諾して無条件降伏をしたあと、さらに、9月2日、戦艦ミズーリ号で降伏文書に署名している最中にも(8月28日択捉島。9月1日~5日までに)国後島色丹島歯舞群島北方領土すべてに、武器を置いた日本の島々に侵攻して、正当な戦勝地域であると言うのですから・・柔道の引き分け話など、あきれてものが言えない卑怯な勝負です。

さらに、国際法上、敗戦を認めた国に、北海道の半分を割譲せよと、上陸作戦を計画したソ連軍。アメリカは、スターリンの野望を、どうにか止めましたが、いったい、この勝負の何処に「引き分け」があり、また、これから島々が返還される「引き分け」があるのでしょうか。

戦争とは・・どんなにことをしても負けられない・・戦争をする以上、何としてでも、勝たねばならない・・卑怯で、残酷なことを学ぶだけです。

 

むしろ、国家間の、土地・権益をめぐる争いは、戦争にでもならない限り、永久に「引き分け」の状態が続くことを覚悟して対応することを知らねばなりません。

すでに、戦争体験者が少なくなった今こそ、政府やマスコミは、国家間の利権を争う争議や戦争を、暴いて、その冷酷な事実を国民に告知・報道する責任があると思います。

(この件に限らず、中国の南京虐殺や韓国の慰安婦問題、北朝鮮拉致事件など、もっともっと、色々な媒体や報道機関を通じて、主張するべきでしょう)

 

そして、平常時には、常日頃、少しだけ相手より優勢的ポイントをおさえることです。例えば、近隣、外国の観光客を歓迎して、日本(人)の文化や科学の良さを体験してもらうこと・・日本に住みたいなァ・・おつきあいしたいなァ・・と思われるよう、働きかけること。

それでいて、拉致などされたら、自衛隊を出してでも(国際的にバックアップも必要ですが)奪還してくる覚悟が必要でしょう。

そうした・・碁盤上、いずれ、勝敗を決することになる要(かなめ)の一石を、静かに置き続けることが肝要です。

政府・議員や関係官僚たち、マスコミ新聞記者の、事なかれ主義をきらい、サムライ・ジャパンの心意気を持ち続けてもらいたいものです。

  *この号外・奉魯愚を書いた今日(十一月二十六日S/M紙に、

   小泉敏夫氏(九十三才)の訃報がありました。

   氏は北方領土返還運動の、中心的役割を担った前理事長であり、

   北方領土色丹島出身。謹んで、ご冥福をお祈りいたします。