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pokanとした3分間は、坐禅じゃないよ(500年前の注意書)

その他  

碧巌の散策 第七十二回の歩記(あるき)である・・      

◆何の役にも立たない坐禅・・どうすれば・・

「3分間ひとりイス禅」では、指導者とか、お仲間とか、誰かと一緒になって坐禅することをお奨めしません。必ず、集団心理(迷い)が働きますので!。

もともと、生まれるもひとり・・生きるも独り・・されば死するもヒトリ・・と禅語にあるとおり、社会的なつながりや、社会で学んだ知識・体験など、コピペした、あらゆるものを捨て果てて・・それから・・三分間・・心は「丸裸」であれ・・と、「ひとりイス禅」をお奨めしています。

 

イスに背筋を伸ばして坐り、眼は半眼に。肩やお腹、手の力を抜いて、静かに鼻で呼吸してください。出来ても、出来なくても・・ただ、それだけのイス坐禅です。

両手はどうしたらいいのか・・など、聞く必要はありません。

自分で最も、落ち着く手の置き方でいいのです。

寝てる時、手はどうしたら・・蚊が飛んできたらどうする・・とか・・考えません。自然に・・どうなるか・・どうしてるのか・・お任せします。

思いが湧いたら、まるで雲が湧くのを看るように、放っておくことです。

「思いはアタマの分泌物・・」と、曹洞宗系の師・・どなただったか忘れましたが見事に喝破されています。

何にも役立たない・・たったの三分間・・これが・・なかなかに難しい。

以下、坐禅(瞑想)時の、注意点について・・

昔の参考を書きましたが、関心のない方、飛ばして読んでください。

  • 無異元來(1575-1630)著「博山和尚参禅警護」
  • 意訳=鈴木大拙「禅思想史研究 第四「工夫的精神の意義と機能」発行 ㈱岩波書店・・抜粋
  1. 世間体のあらゆることに心を煩わせないこと。
  2. 静寂・黙思に執着しないこと。
  3. 天地万象に囚われるな。
  4. ネズミをとる猫のように、惺々(せいせい)明歴々(めいれきれき)たれ。
  5. 日日の進歩。工夫、努力をおこたるな。
  6. 公案に知的(分別的)解釈を試みるな。
  7. 小賢(こざか)しい解釈を、最もしてはならない。
  8. ポカンとしているのを工夫、進歩と思うな。
  9. 錯覚、誤解にとらえられるな。
  10. 做工夫 不祇是念公案=念仏称名のように公案を念ずるな。

これらの注意を守る時は、修行者は確実に疑情(真実への希求心)をして成熟の状態にいたらしめる。

そうでないと、疑情を起こすことが出来ないばかりでなく、修行者は邪路に堕すであろう。

即ち、禅の真理を體會(体得)し得ぬであろう。

修行者の邪路・・第七十三則 ●次の歩記(あるき)に続きます。

 

碧巌録 第七十二則 和尚有也(うんがんおしょう ありや)

          (百丈巌 ひゃくじょう うんがんにとう

【垂示】ありません

前則に連続する百丈の弟子、雲巌への問い(公案)ですから、圓悟のワザワザの垂示はありません。

 

【本則】擧す。

百丈、また雲巌に問う。

「口や舌や発声なしで、禅者の一語を道(い)うて看よ」

雲巌云く「老師よ、さっき、五峰さんに、老師から先にどうぞ・・と言われて言語媒体を捨て果てた・・と思っていました。・・のに、まだ、こだわっておられるのですか」と逆ネジを喰らわせた。

百丈云く「ウーム・・お前さんの云う通り、親切の限りを尽くして聞かせてやったが、このような有様では、将来は口達者な者ばかりの、禅者絶滅種と成りはてよう・・な」

   *擧す。百丈、また雲(うん)巌(がん)に問う「咽喉唇吻(いんこうしんぷん)を併却   

    (へいきゃく)して、作麼生(そもさん)か道(い)わん」

    巌云く「和尚 有りや、また、未(いま)だしや」

    丈云く「我が児孫を喪(そう)せん」

 【頌】口舌、言語を絶して「禅者の一語」を道(い)え・・と迫られて、雲巌「老師、いまだ自己の言語を絶しておられないのか」と返した。

まるで文殊菩薩の乗られる、金毛の獅子の如き振る舞いだが、残念ながら、この場合は、眠れる獅子である。

潙山、五峰、雲巌の三人、まだ若く、修行中の身で、それぞれ、共に、先達の歩いた道のコピペ風の講釈ばかり。

獅子吼するような、機鋒するどい一語がでないので、さぞかし百丈、がっかり、歯がゆい弟子たちと思ったのに違いない。

大雄山、百丈の指鳴らし二十有余年・・

まあ、こうした禅者の寂寥の末路は、よくあることだ・・

これは・・百丈を讃えている言い方です)

   *和尚 有りや、また未だしやとは。

    金毛(きんもう)の獅子(しし)の踞地(こじ)ざりしなり。

    両々三々(りょうりょうさんさん)は舊路(きゅうろ)を行き、

    太山下(だいゆうさんか)には空(むな)しく弾指(だんし)