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おせん泣かすな うま肥やせ・・開拓しなければならないのは・・?

  • 碧巌の散策 第七十回の歩記(あるき)である・・      

貴方の人生(死生)観は何ですか・・と訊ねても、若い人は答えられない。

父母や学校、スマホで教わらないし、

まして、死生観に基づく行動(生き様)など、思い浮かべようのない社会生活だからだ。

禅や禅問答にしても、何も解かろうとしないし、学びもしない。まして、外国人から、「ZENとはどうゆうことですか?」と訊ねられても、答えられない。

世界での「ZEN」に対する関心は深い・・が、本家本元であるはずの日本が,アヤフヤ、アイマイ・・ダルマさんが禅の本家であることすらしらないのだから、世も末である。

著名な寺社へ観光(拝観?)に出かけ、写経や、坐禅の真似事をして、ピシリと肩に警策をうけ、その近くで懐石(精進)料理を食べて、記念に般若心経を印刷した扇子の一本も仕込めば、立派に禅を学んでの・・いい経験をした・・と、思うだけの気楽さだ。

こうした有様では「禅」は廃れ果ててしまう。

 

原因を追究すれは、何時、発生するかわからないであろう・・我が事=「自分の死」について、深く想いをめぐらす生活条件が希薄なことだろう。

第1に、戦争、災害、事故・事件、病気、革命、平和・死刑廃止運動など「自分が死亡」する・・出来事が、随分と将来に先延ばしされた(・・ように感じる)社会になったことである。

第2に、ハッキリ言って、日本の政府・官僚・NHK・教育などが、平和憲法に守られたと錯覚して、危機・管理の対応・・に、責任を取りたくない仕組みを構築してきたことだ。

*例えば、国交もない隣国により、国民が拉致被害にあい、核実験をされ、ミサイルを経済水域にうち込んでくるのに、外交交渉だけでなんとかする・・という、そんな国が、何処にあろうか?ミサイルを撃ち落とし、二度とするな位の、気迫がほしい。

戦争を仕掛けろ・・というのではない。国民を不法に拉致されて、その奪還に出かける・・自衛行動が、何故できないのか?

経済水域に実験と称するミサイルを撃ち込まれて・・あるいは、領海に入りこんで拉致する船や、尖閣をねらう中国漁船を、何百隻だろうと拿捕する・・のが、海保・自衛隊の役目でしょう。そして、漁業や海底油田など、どうぞ、安心して行ってください・・と、諸外国の軍事圧力から、自衛・保安してくれるのが、国の役目でしょう。

こんな国際的に、何処の国にもある自衛の権利と、国民からの負託を忘れて、事なかれ主義になりさがった日本なのか・・「政府よ・・国土を外敵から守り(拉致された国民を奪還して)安心して操業・生活できる国にする・・責務をはたせ」と言いたい。

昔の人々は、年金もなく、家族ともどもの教育や病気の不安をかかえて、平均寿命五十年の生活でした。時にお百姓さんまで「おせん泣かすな、うま肥やせ」と電報文のような手紙を托して、戦場に狩り出され死にました。

ペニシリンが出来て・・コンビニができて・・PC・スマホが普及して、まだ、百年もたっていません。

ナノニ・・尖閣を守り、海外派兵に出向く自衛隊や海保などの・・現場の方たち・・とその家族だけが、「死生観」を持って生きている、歪(いびつ=不正ト書キマス)な社会となりました。

 

昔は、子供たちが十五歳(今の中三ぐらい)になると、家族や、ご近所、役場などの関係者が集って「元服(げんぷく)の儀式」が行われました。

髪形や服装がかわり、結婚や仕事など、大人社会の仲間入りが認められました。

今の「成人の日」とちがう、一番大事なことは、社会への参画の、責任と義務が伴うこと・・として祝われた点です。

ナカデモ・・武士の子は、もし恥となり、社会・地域の迷惑な事を仕出かした場合は、切腹(死ぬ)を覚悟します・・と、その仕方、やり方を儀式的に演じて見せたのです。

当時、二〇代は、大年増(オオドシマ=年とりおばさん)三〇代は、おばあさんと呼ばれ・・四〇代は、男女ともに、戦死したり、隠居したり、孫の面倒をみる・・社会です。こうした出来事を賛美して書くのではありません。

ただ、文明・文化の発達とは、人間のロボット化だけを促進するものであっていいのか?・・という疑問です。

 

「死」を身近に実感できない時代・・犬猫ですら、獣医師が訪問介護で駆けつけてくれる介護社会になって・・「死と対比できる生」「戦争と対比できる平和」がなくなって、「不幸と対比する、自分だけの幸せ」だけ、追い求める時代です。

  • どうやら・・開拓しなければならないのは西部の荒野ではなく、馬に乗った「人の帽子の中」である。(コレハ・・アメリカ西部開拓期のコトワザです)

そのアメリカの大統領戦では、下ネタ、下世話話にウツツを抜かす・・嘆くことの多い社会になりました。

*碧巌録第七十則は次回、掲載。